来年の五月にフォーレのレクイエムの演奏会の美術監督をします。作家としては、とても刺激的で楽しい仕事です。合唱団の人数が足りないので臨時に合唱して頂ける方を探さなければならないので募集しなければなりません。心当たりのある方はどうぞご連絡下さりませ。
さて、現代の日本画家は、ほぼ全ての画材に精通していなければなりません。私の師匠方皆さん油絵、リキテックス、ガッシュ、版画などマスターした上で日本画の近代化に注力されていました。僕も勉強しましたが師匠方、かなり高度な技法を日本画に応用されており東京で最先端の技法をまじかで勉強していた私も全く足元にも及びませんでした。まさに恐るべき文化勲章受賞者の底力。
逆に、案外に油絵や他の分野の作家が日本画を勉強することは少ないのです。
理由は簡単で、「日本画は難しい。」と、思われているからです。
或いは、これまた逆に日本画家から油絵や彫刻や版画家になる人は案外に多いです。
これも理由は簡単で、美大受験や修業時代に遡りますが、物を観て描く基礎練習をみっちりするからです。結局、現代美術にせよデザインにせよ瞬間を切り取って表現する技術ですから、芸術は表現方法よりも永遠の瞬間を切り取るセンスです。これはデッサンとはまた違う勉強が必要です。
そんな訳で、新しい発見や気楽な絵遊びでリキテックスもたまには楽しんで描いています。