高野山へ取材😃

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有名な千住博さんのウォーターフォールの絵です。

高野山には別の取材がメインで行ったのですが、最も皆様が知っておられそうな作品に出合えたのでお伝えします。

作品は高野山金剛峯寺にある昔の調理室にあたる場所に据えられた襖絵です。
千住先生は、昔私が東京で勉強していた頃にほぼ一回り上の先輩作家で人となりを人を介してよく聞いておりましたので、絵肌を生で拝見すると懐かしい感じがします。

筆致と云うものは変わらないので、かれこれ30年前の空気感さえ思えいおこせます。

千住先生の作品は、空港などにも展示されていますのでよく見かける受講生の方も多いと思います。

 

私の感想としては、作品は、作画に天然焼群青をふんだんに使い神秘的な存在感を醸す素晴らしい作品でした。ただ、日本画は場所の空間を演出するものですが、配膳の神様を祀る場所には少し合っていない違和感が少し残念でした。今は、むしろ千住先生の作品の為の展示スペースという感じでしたので、伝統的な配膳調理スペースと双方が引き立つ展示方法があればもっとよいのになぁと、思いました。

なかなか、千住先生も難しい事情があったのかと、身近に感じました。こんな、千載一遇のチャンス、自分の作品をどう残すかはお寺さん次第ですから"(-""-)"。

少しだけ僕も経験があるので思いました。

最後は、作品の力ですから。

金剛峯寺にお立ち寄りの折は、是非にご高覧あれ。

 

日本画クラブ

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今日は兵庫、明日は大阪、明後日は京都、奈良、滋賀、和歌山、東京、パリ⁉︎

ほんと毎日どこかしら駆け回ってます日本画家 長谷川透です。

ようやく最近に生徒さまから進められてLINEデビューしたのですが、

休止中のブログを再開して、今まで個別に発信していた事柄を場所を集約してお伝えして参考にして頂こうと思いました。

本当は動画コンテンツも公開したいのですが、既存のブログでは未だ機能が無く、

興味のある方はFacebook 香里美術 にもご参加ください、個人動画ですのでYouTube配信はしていませんので悪しからず。

お稽古や教室の参加者の皆様に参考になる日本画に関する事や絵の題材のヒントになるような事をお伝えして行きます。

せっかく、日本画家という立場で特別な体験や取材を許される事もございますので、それなりに面白いお役立て出来ると思いますので。

長谷川透拝

 

鳥獣戯画の模写会

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3月7日(日曜日)午後、大阪の本町で鳥獣戯画の模写と大和絵の桜を皆さんと一緒に体験していただける、体験会を催します。

またとない機会、是非、ご参加下さい。

https://www.holonpbi.com/menu/high_quality_life/japan_art/

 

レセプション

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今年、美術館での三回目のレセプションです。

大阪の南部地域を泉州と言いますが、泉州千利休を生誕地の堺である事もあり、

関西でも有数の文化地域です。

私設美術館も多く、ゴッホの作品を所蔵している美術館もあるほどです。

歴史や美術に対する関心も深い住人の皆様の多く、美術家にとっては有り難い地域です。

半信半疑で企画した合計三回の作品説明会も、回を重ねるほどに観覧者の皆様が増え大盛況のうちに終える事ができました。

美術館も開館以来の入館者の入りで小林館長様も目を細めて喜んで頂きました。

日本画にこんなに興味を持って集まって頂けるなんて思いもよりませんでした。

日本画てなんだろう?

そんな問い掛けには、是非、小林美術館にお運びください。

絵は、言葉に出来ないことを絵にして描いています。

ガラス越しでなく体験してこそ作者の声が聞けるのです。

日本画を体験してください。

 

技芸天

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「技芸天」

日本の仏像で唯一の女性像を安置されている奈良 秋篠寺の技芸天はあまりにも有名です。

仏像に携わる研究者が、第一に好きな仏像を上げるなら秋篠寺の技芸天と言う人が案外多いのです。

さて、私が最初に技芸天に出逢ったのは小学生2年生の頃でした。

引っ越してきた家が秋篠町でしたので父や母に連れられて良く見に行ったのを思い出します。

仏教のでは〜天と付くものは元々仏教の以前の神様を仏教に取り込んだ形の仏像です。

技芸天も元々はインドのシバ神の髪から生まれた神様です。

姿体や格好は定められていますが、梵字はないそうです。

まさか私が4メートルの巨大な技芸天を描く様になるとは夢にも思わなかったです。

今回も偶然にお坊様から口伝を頂いたので描けました。

絵描きをしていると、モチーフが自然と引き寄せてくれる何かが有ります。

有り難いですね。

 

新しい日本画

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「オペラ歌手と女神像」

ATC Asia and Pacific Trade Centerspan 2021.01.24

空と海と大地を借景に透過する日本の女神像を描き、音楽家も聴衆も音楽に集中できる空間づくりを創案して制作しました。

日本画とは、本来タブロー単体で鑑賞するものではなく、絵が置かれた環境を包み込むように置かれる環境美術です。
その様な、本来あるべき日本画の姿を現代の構造物に準じて一から考え直し制作してみました。

中央に描かれた伎芸天には、今回の演目であるヴェルディ作曲「椿姫」に因み、花かんざしに白椿が描かれています。

技芸天は元々はインドの女神様。破壊の神、シバ神から生まれたとせれています。

右に天照大神、左に瀬織津姫天照大神荒神)を描きました。

創造と破壊の神、そして芸術の神が中央に配する構図になったのは、作者の私が後になって気付いた偶然です。

作家の直感て面白いですね。