「オペラ歌手と女神像」
ATC Asia and Pacific Trade Centerspan 2021.01.24
空と海と大地を借景に透過する日本の女神像を描き、音楽家も聴衆も音楽に集中できる空間づくりを創案して制作しました。
日本画とは、本来タブロー単体で鑑賞するものではなく、絵が置かれた環境を包み込むように置かれる環境美術です。
その様な、本来あるべき日本画の姿を現代の構造物に準じて一から考え直し制作してみました。
中央に描かれた伎芸天には、今回の演目であるヴェルディ作曲「椿姫」に因み、花かんざしに白椿が描かれています。
技芸天は元々はインドの女神様。破壊の神、シバ神から生まれたとせれています。
創造と破壊の神、そして芸術の神が中央に配する構図になったのは、作者の私が後になって気付いた偶然です。
作家の直感て面白いですね。