高野山には別の取材がメインで行ったのですが、最も皆様が知っておられそうな作品に出合えたのでお伝えします。
作品は高野山の金剛峯寺にある昔の調理室にあたる場所に据えられた襖絵です。
千住先生は、昔私が東京で勉強していた頃にほぼ一回り上の先輩作家で人となりを人を介してよく聞いておりましたので、絵肌を生で拝見すると懐かしい感じがします。
筆致と云うものは変わらないので、かれこれ30年前の空気感さえ思えいおこせます。
千住先生の作品は、空港などにも展示されていますのでよく見かける受講生の方も多いと思います。
私の感想としては、作品は、作画に天然焼群青をふんだんに使い神秘的な存在感を醸す素晴らしい作品でした。ただ、日本画は場所の空間を演出するものですが、配膳の神様を祀る場所には少し合っていない違和感が少し残念でした。今は、むしろ千住先生の作品の為の展示スペースという感じでしたので、伝統的な配膳調理スペースと双方が引き立つ展示方法があればもっとよいのになぁと、思いました。
なかなか、千住先生も難しい事情があったのかと、身近に感じました。こんな、千載一遇のチャンス、自分の作品をどう残すかはお寺さん次第ですから"(-""-)"。
少しだけ僕も経験があるので思いました。
最後は、作品の力ですから。
金剛峯寺にお立ち寄りの折は、是非にご高覧あれ。