絵画と音楽は、出会いそうで中々出会えない芸術の家族の様な存在です。
かつて、ウィーンフィルのメンバーとカルテットを組むほどの腕前を持った
クレーが音楽と絵画について興味深い共通点を語った事があります。
しかし、彼は敢えて音楽と絵画をコラボする事はありませんでした。
クリムトは、ウィーンにある有名な社交場にベートーヴェンの第9の演奏会の為に
「ベートーヴェンフリーク」という作品を壁画に残しました。
しかし、クリムトは親しい友人からの依頼で断れずに嫌々描いたと逸話が残っています。
ピカソは、ディアギレフのバレー団、サティ音楽、コクトー台本という夢のような布陣の美術を担当しましたが、
彼もそれきり美術を担当したとは聞いていません。
オペラは、舞台美術と言うものが有りますが絵画そのものを置くものでは有りません。
日本画家 長谷川透とオペラ歌手 花月真が、芸術の新しい地平へチャレンジします。