舞台美術の屏風は私が描いた新作の椿屏風一双です。
コンサートの次の日は、朝起きると足の脹ら脛から指先の筋肉まで筋肉痛で、一瞬、起き上がれなかったです。
疲労こんぱい。
屏風制作は、座ったり立ったり、長時間しゃがみ込んだり、しますから。搬入の力仕事も。
昔、腰をやった事があるので、そこの所だけは痛めないよう姿勢を良くして仕事しましたけれど、その分、バランスよく全身疲れが散ったよつです。
完成した作品は、制作は計算通り。
金箔や天然絵の具が力を発揮してくれてますので作者の計算以上に美しくなりました。
花は、誰もみていない所でも咲いています。
花は、誰の為に咲いているのか。
私の心の中で咲いてくれているだけで十分だけど。
絵の中の花は、500年後、千年後、どんな運命を辿るのか、続きを見たい様な気がします。
先週の続きです。
なんとか時間を見つけて描いています。
たらし込みに彩色しです。
続きはまた来月かな。
他にも大きな仕事をかかえていて、徹夜です。
良いお道具は、ほんとうに切れ味の良い包丁で料理するみたいに気分が良いです。
近所の方が秋の花を綺麗だからともって来て下さいました。ありがたいですね。緊張がほぐれ頑張ります。
上の画像は一昨年に兵庫文芸で催された時の模様です。
今年の音楽会では此の屏風の左隻を描いています。六曲一双の椿の屏風の完成予定です。
今月、2022年11月27日、大阪に出来た新しい音楽ホール、枚方市総合文化センターにて催されるオペラ歌手花月真氏が指揮する花月合唱団コーロ・フィオーレ第7回定期演奏会にてオペラ演奏会の為に描いた新作の金屏風を舞台美術として発表致します。
下は、二年前に兵庫芸文で行われた折のYouTubeです。
演奏会の後半では、花月真コンサートとしての独唱がお披露目されます。今回は、ヴェルディ作曲「トスカ」から抜粋された演目が聴けるかもしれません。もちろん日本の歌も歌われます。心にしみる歌声です。
花月さんは、数年前から進行性の病を得られ二期会のグランドオペラ公演から一旦引かれておりますが、声は年々良くなっています。先生はテクニックだと仰っていますが、世界でも数人しか再現できないイタリア・ベルカント発声法を完璧にマスターされ歌われるバス歌手です。しかし、音域ははるかテノールまで発せられる神の声です。プロ歌手はもちろん素人の音楽ファンでさえも直ぐにわかる神の声の持ち主。
略歴はホント華々しいです。
久石譲、槇原敬之などのコーラスデレクターまで多方面の音楽活動や芸能界のお話も面白いです。
花月先生の素晴らしい所は、指揮者、コーラス指導についても抜群の才能をお持ちであることです。
音楽を造るという事に関しても深い洞察と実績を残されているので、私にとっても芸術家として沢山学させて頂いています。
www.youtube.comいつも芸術の本質について二人で会えばズ~と何時間でも話しています。
多分、前世からの深い繋がりがあるようです。
オペラは一流歌手で聴くのが一番。
音に濁りがない。
その響きの中で日本画屏風がさらに力になれば完璧な美術空間になる奇跡を皆様にも是非目撃して頂きたいです。
今日も良いお天気。
散歩が楽しいです。都会の公園は広くていろいろな遊びができます。
バーベキューしていたりテニスをしたり野球をしたりいろいろ皆さん楽しんでらっしゃる。
紅葉が美しいのて筆を出しました。
相変わらず、屏風制作してます。
私の画法は秋野不矩や加山又造、他にも一流以上の先生方に習った通りに描いています。
が、最近知ったのですが、私の描き方は、独自の画法と勝手に思わている様です。
ほんと、随分、他の画塾や学校はなんか違うことしたはんのか。
思い返すと、若い頃から教わった通り一歩もぶれなく描き方を変えていません。
秋野先生は西山翆嶂、石井 林響から日本画を教わり岡倉天心の言葉に感銘を受け生涯描き続けた天才画家でした。
私は、現在80才代の先生の先生の先生に飛び級で直接に私は教わっていたので、
バブル期に壮年期で技法をちゃんと教わっていなかった先生方の生徒さんや更にその生徒さんからすると、私が我流に見えるのでしょうね。
多分、本当に私の技法がよく分からないのでしょう。
上の先生方の罪は深いと思います。
しかし、無理からぬと思います、私、貴重な青春時代を日本画の練習に明け暮れていましたから!ほんと、基礎練習。あぁ、あの時もっと楽しい事いっぱいあったのに、1985年東京世田谷、目白に住んでいました。
原宿、代々木、渋谷でスケッチしてた。銀座に行っては画廊回り、日本橋に行っては山種美術館、九段下では国立美術館。
あぁ青春⁉︎いやいやマハラジャ行くべきでしょう!
加山先生が、大学の私達生徒の講評中に壮年期の先生に「あなた達の師匠は器が大きかったが、君らの器はお猪口みたいに小さい。なんか絵の具の混ぜ方もあかんし、あんな混ぜ方していたら絶対に割れるよ。」と、強く諭していましたが、云々。
まぁ、その先生方の弟子、そのまた弟子の世代が学校の先生の現在ですから、もう日本画の本当の事を学ぼうと思っても無理からぬ話しです。
私は、日本画が何であるか分からないのによく人に教えてられるねと思いますが、凡なるは凡です。
期日も迫ったので屏風を描いてます。
オペラ演奏会の為の金屏風制作です。
オペラ歌手、花月真さんの独唱演奏の背景を飾るものです。
日本画は、場を作る装置の様な役割で描かれる物ですから、本来の日本画のあるべき姿で描けるので本当に有難い仕事です。
そして、描きたいと心底思って仕事をしています。
普通の歌手では聴こえた事のないかけ離れた美声持つ音楽家に出会えた事、
前世から決まっていた完璧な芸術的出会いですね。
この様な事を縁(えにし)と言うのでしょうか。
花月先生も完璧に2022.11.27の本番に備えています。
私の絵も花月先生の天才に挑みます。
想像も出来ない様な芸術家同士の命を削る邂逅。
もう5回目ですが毎回互いに挑んでいます。