南座 歌舞伎 玉三郎と愛之助

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京都に用事で出かけましたところ、たまたま時間が空いたので、南座の当日券、有るかなぁと、尋ねた処ろ、ラッキーな事に一階12列15番というホントのど真ん中一枚だけ有りました。

流石に、ナマ愛之助さん素晴らしい舞台で、後半の総踊りも見事でした。玉三郎さんは、言うまでもなく、幕が下りると夢から覚めた様な心地でした。

四谷怪談は、映画では何度も見ていましたが、本家の歌舞伎で観劇するのは初めて。

話しの筋だても本家の歌舞伎の方が人間が描かれており、素晴らしいかったです。

もちろん、玉三郎さんの素晴らしい演技力から出たものですが。

伊右衛門も全くの悪人でも無さそうでしたし、

お岩さんもいろいろある人ですし、取り巻く人達も巻き込まれて大変。

「うらめしや、伊右衛門どの〜。」

も、お岩さんなら、しょうがないですな。

お岩さん、化ける前からこわい女の人ですもの。

こわい、けれど又見に行きたい歌舞伎でした。

老舗 喫茶店フランソワ

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昭和9年に開店の京都の老舗喫茶店フランソワ。

かつては、文化人が集い芸術や哲学や文学、政治などを熱く語り合っていた場所。

お店の構えと店内は、戦前の面影を残し、店員さんも全員メイド服というお店。

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店名は、画家フランソワ・ミレーから取ったという懲りよう。

店内は、ステンドグラスや高い天井にアールデコのシャンデリア、生花もいけてある。

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絵の草稿を練りに暫くぶりに行きましたが、いつの間にか?ネットのせいでしょうか、小汚いなりのグループやカップルばかり。

会話もセンスのないカップルて、うるさくてしょうがない。

一昔前は、まだ上品な感じがしましたが、飾られている絵も印刷の安物でセンス悪いし。

多分、オーナーが芸術や侘数寄に興味がないのでしょうね。

スタバやホーリーズでは、カッコ悪くて入れないお客さんが集まってくるようでした。

空いている時間帯を見計らって味わいたいお店です。

京都はどんどん変わって来てますね。

 

夏、雨が降り、雷が鳴り、風が吹くと。

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水曜日は、雷が落ちるほどの夏の嵐でしたが、ちょうど龍神さまのお話しにぴったりでした。

木曜日は良い天気を取り戻しました。

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ちょうど銀色の背景が雲の見立ての様に見えます
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そして、ユリの絵も着々と少しずつですが、新しい技法を学んで頂きながら、素敵に仕上がりつつあります。

基礎課題を頑張って乗り越えられた力が実られた様に思い嬉しいです。

日本画らしさが滲み出ていますね(^^)

堀先生の思い出

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堀文子「トスカーナの花野」

先ごろNHKテレビで日本画家 堀文子のアーカイブされていて観ました。

懐かしかったです。

それは昔の思い出です。

わたしの通っていた日本画の学校には、幽霊部員ならぬ幽霊先生が居た。

堀文子と言う先生だ。

学校の教授案内には、堀文子、加山又造、上野泰郎、松尾敏夫と、あるが堀先生は誰も見たことがない。

居るのか居ないのか?幽霊先生だ。

わたしの入学した年のクラスの主任は加山又造でしたが、正確にいうと堀文子クラスでした。

お陰様で、一年生の時は先生が定まらず、唯一、堀先生の内弟子みたいだった指導主任の市川保道先生がとても良くしてくれて、

加山先生やいろんな先生が見守ってくれる様になっていました。

まぁ、わたしとしては加山先生に習えるが幸運でしたので、同級生のみんなも堀先生の事はすっかり忘れていました。

ところが四年目の春の講評会に突然、堀先生が来たのです。

白髪を紫色に染めて、紫の度付きサングラス、ラメの刺繍の入ったスーツ姿。

周りの空気を一般させる様な艶やかな何処かの国の姫様の様な麗人が颯爽と学校に来たのです。

こんな人が先生だったらみんな下僕の様に平伏したに違いないと思いました。

この時に、女絵描きの方が偉いんだと、思ったのです。

横に居た薄汚れた渋いスーツ姿の加山先生が、溺れた河童の様にしか見えないでした。

カッパ、カッパ⁉︎、見なかった事にしよう。尊敬する師匠。

さて、講評会は、

わたしは、大学院には行く気が無かったのでその春休みの作品は、在学中に加山先生に技法的な事を色々聴こうと思って、

深紅のコチニールの背景に金銀の野毛や截金、切石や砂子をふんだんに波の様に散らした背景に裸婦の絵を描きました。

とにかく日本一の金箔使いの作家である加山又造のアドバイが如何しても拝聴したかったからです。

ところが、堀先生の特別講評会みたいになって、思惑が外れてしまったのです。

堀文子先生が来るのであれば他の絵を描いたのに!

 

いやはや、裸婦の手の指の表情について堀先生は色々教えてくれましたが、

「あなた、後で酒宴に出ますよね(笑)。その時お話ししましょう。」と、突然わたしの講評が終わりました。

(//∇//)。

困った、今日は、この後、インド哲学ゼミだし、その上、わたしはお酒が苦手。

堀先生は大変な酒豪だと聞いていたし。

あの酒飲みたそうな目、絶対潰される\(//∇//)\。

今年は多分、もう一回、卒業制作の時にも来てくれそうだし、今回は失礼しよう。

 

でも、それっきり堀先生は幽霊の如く二度と学校に現れなかった。

しかし、あの颯爽とした先生の姿とまなこは忘れられなかったです。

今でも良い思い出です。

もう日記帳です

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鮎、食べたいなぁ、と、思ったら六月辺りに若鮎食べたはずですが、八月にはもう食べたのを忘れてしまってました。

さて、最近忙しいと思ったら不定期を含めると七つ以上の日本画のお稽古を掛け持ちしています。アレコレ断れないお仕事を引き受けているとこうなりますね。もう、お稽古の進捗具合を日記帳代わりにホームページアップしないと明日は何処で何をするのか分からなくなっています。

月曜日は、「まほら」のお稽古日。

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天然絵の具で基礎技法をマスターしてもらってます。コチニール(洋紅)が鮮やか!綺麗ですね。

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個性も鮮やかな極端なほどにピュアな色合いです。

 

 

お稽古、初心者クラス

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最近忙しいなぁ、と思って数えてみると不定期も合わせると七つのお教室を掛け持ちしてます。

先日は大阪の本町のお稽古日。

昨年に奈良の古梅園体験ツワーでゲットした金巻き紅花墨。
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実際に使ってみると、大変いい。使って見ないと分からないですね。おススメの逸品ですが、限定生産の為、もうお店には無いのです。
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大阪のお稽古場の近くに花の卸屋さんがあり何時も合間に買って教室に飾ります。
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帰りに寄り道すると美味しそうな寿司屋さんがありました。こんど花月先生と食べにこよう!

 

舞妓はん上七軒ビアガーデン

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京都の金閣寺方面、北野神社⛩の東の門前に京都一番に古い「上七軒」という花街があります。夏の風物詩、ビアガーデンに行って来ました。

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馴染みの置屋さんの舞妓さんではなかったですが、ちょうど良い感じの子どもぽさが残る華のある舞妓さんでした。

ビアガーデンでは、当番の舞妓さん芸妓さんは皆さん浴衣姿で白粉もしない素顔の舞妓さんが見れるのも楽しみの一つです。

久しぶりに、ちょと描きたくなった舞妓さんでした。

日本画のジャンルの中で美人画という伝統的なジャンルがありますが、その中でも「舞妓」は、最上級に難しいジャンルです。

描くにはいくつもの高いハードルを越えなくてはなりませぬ。

まず、人物画が描けること、良い置屋さんに出会えること、舞妓さんに通うこと、舞妓を描ける良い師匠に出会えることなど。

皆さまは、素人と言う強みがありますので、その様な奇跡的なハードルは、必要ありませんが、プロフェッショナルを名乗って発表するとなると、花街に通う方々は玄人が多く自然と目線は厳しくなるのです😃

やんわりはんなり、柔らかく描ける様になりたいですね。